お知らせ

2023-01-09 11:45:00
「画廊にて他3篇」Q&A

 

問も回答も自分で書いています。途中から作品の具体的な内容に言及しています。

 

 

※まだネタバレなし

 

Q.「〜にて」という作品群はどのような手法で書かれていますか?

 

A.「特定の場所を舞台とする」「登場人物は全員敬語で話す」「俳優の性別風采を問わない」がまず必須、なるべく守るのは「全員初対面」「相手の言ったことを否定しない」。

 

Q.なぜこんなものを書いているのですか?

 

A.参加している戯曲ゼミの課題にあった、“設定された場に人物を投入し、自動的に話がすすむ”という手法で書いている。その作法をはじめて書いたのは、池袋ポップアップ劇場で上演した「西友にて」(旧題「アオナ」また戻そうと思う)。

 

Q.冒頭がいつもおなじなのはなぜですか?

 

A.戯曲ゼミで学んだ「『雨だ』とセリフで言えば雨」「『ハイジャックだ!』と言って銃を構えればハイジャック」という演劇理論に基づいて、冒頭のセリフで必ず「ここは〇〇です」と言っている。「交番にて」が初出で、素舞台で上演する際、「ここが交番だってわかるかな……言えばいいか」で導入した。

 

Q.ディストピアなのかポストアポカリプスなのか、そもそもどういう違いがあると思ってますか?

 

A.ディストピアは「1984」みたいな、全体主義による管理社会をモチーフにした作品だと認識している。「区役所にて」は過重労働や手続き主義など、確かにそういう雰囲気はあるものの、管理の目的も合理性もない。どちからというと、秩序が崩壊した社会に流れでなんとなく生きている人々、という感じなので、どちらかというとポストアポカリプスに近い。ただ、決定的なアポカリプス(もしくは崩壊にいたる意思)があったわけでもない。今の日本とかそうでしょ。

 

※ここからネタバレあり

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Q.各作品で、作者は気に入っているけど、伝わってないかもしれないってシーンはありますすか?

 

A.

「画廊にて」

オノマトペ(ぐぎぎ、ぐげげ、ぐごご)を言った時、全員必ず後ろを向く。文字が浮かび上がっているイメージ。

 

「投票所にて」

全体的にマイムがあやふや。(急に机が出てきて高すぎる、投票箱の位置や形が一定しない、旅人の持っていた投票用紙がなんとなく消滅する、など)これは「ちゃんとやらなくてよい」という演出の指示。

 

「区役所にて」

馬のいななきみたいな動きをした後の移動は実際は走っている。池袋ポップアップ劇場で再演した「市役所にて」でも同じ動きをしている。「市役所にて」と「区役所にて」は、“橋を土嚢で塞ぐ”という同じモチーフが使われており、姉妹作。

 

「阿佐ヶ谷にて」

未来人の遺伝子が変わっているという話で、「ゲロゲーロ」とその前にあった爬虫類型宇宙人を匂わせることを言う。これ、元の台本にはなくて、練習中にわざわざつけ加えたのだが、まったく受けなかった。カエルは爬虫類じゃなくて両生類だからだろうか。

 

Q.動きが珍妙な時があるのはなんなんですか?

 

A.おおむね俳優の自発を演出がふくらませてる(あるいは任せている)ことが多いが、「画廊にて」「阿佐ヶ谷にて」は俳優中心、「区役所にて」は演出中心、「投票所にて」は基本俳優中心で、立ち位置の移動に関しては演出で結構気を遣った記憶がある。

 

Q.お気に入りの動きはありますか?

 

A.俳優の自発か、演出の指示か問わず(記憶もない)、

 

「画廊にて」

芸術作品がここにあるかどうか考えている際、幽霊とインスタが交差して移動するのがコナンくんみたい。

 

「投票所にて」

選挙管理委員が会場の構造を余すことなく利用している。

 

「区役所にて」

区役所の職員が途中白目を剥いている。(「白目できますか?」って確認した記憶がある)

 

「阿佐ヶ谷にて」

時空警察が一切構わずバーチャルリアリティの話をしているのを、現代人がすごい嫌がっている。

 

Q.自分で書いといてなんですが、お気に入りのセリフはありますか?

 

「画廊にて」

インスタレーション「(作者について)親のようなものとは思ったことはありません。」

(なんの気持ちもこもってない)

 

「投票所にて」

候補者「とにかく承認欲求が強い、ひとかどの人間だと社会的に承認されたい、その一心で20年間努めております。」

(全作品中屈指の大声)

 

「区役所にて」

非区民「できれば来訪者も合わせて、ウィンウィンウィンの関係でやってほしいのですが。」

(語呂が良い)

 

「阿佐ヶ谷にて」

現代人「当たらずとも遠からずって言い回し、結局ハズレてるってことですけど、言われて悪い気はしません。」

(チョロさが滲み出ている)

 

Q.「投票所にて」だけ25分あるのはなぜですか?

 

A.最初のシーンでたっぷりやり過ぎているから。練習中はもっとムーディで収拾つかなくなってあの形に落ち着いた。

 

Q.動画を観て改めて気づいたことなどありますか?

 

A.覚せい剤ネタが多い。

 

※他にご質問あれば回答しますので、Twitterのリプや、質問箱でお問合せください。

https://peing.net/ja/nihonnorazio000


2022-12-31 12:00:00
「画廊にて 他3篇」期間限定公開【1/9まで】

2022年4月に上演した短編集「画廊にて 他3篇」を2023年1月9日までユーチューブで公開いたします。

ポストアポカリプス不条理コント、といった趣きと思われます。

1本約20~25分なので、年末年始のお暇つぶしにさっくりご覧ください。

 

「画廊にて」

出演:川上献心(劇団風情)、浦田すみれ、土橋銘菓

 

「投票所にて」

出演:浦田すみれ、安東信助(日本のラジオ)、小野カズマ

 

「区役所にて」

出演:安東信助(日本のラジオ)、土橋銘菓、沈ゆうこ(日本のラジオ)

 

「阿佐ヶ谷にて」

出演:小野カズマ、川上献心(劇団風情)、沈ゆうこ(日本のラジオ)

 

脚本・演出・編集:屋代秀樹

舞台美術:郡司龍彦

撮影:保坂萌

 

再生リスト

https://youtube.com/playlist?list=PLCOx8e62-J54GkjlMaRcB15TP60e0pT9x

 


2022-11-06 16:38:00

団体・構成員のイベント参加、出演などが色々あってよくわかんなくなってきたので、こちらにまとめます。

年末のお忙しいところかと思いますが、お気に留めていただければ幸いです。

※日本のラジオ参加

11月7日(月)まで

劇団肋骨蜜柑同好会「田瓶奇譚集」

公演動画配信(短編「くるくるさん」で参加)

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購入

https://rokkotsumikan.com/reserve/form?id=tagame-kitanshu-broadcast

 

※沈ゆうこ出演

11月9日(水)~13日(日)

露と枕 番外公演

連作短編集『#雨のかんむり』

シアター風姿花伝

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予約

https://ticket.corich.jp/apply/196313/004/

 

詳細

https://tsuyu-makura.amebaownd.com/pages/1329398/next

 

※日本のラジオ参加(映像作品)

11月14日(月)まで

萩原朔太郎大全2022参加作品「ヨビゴエ」

動画配信(萩原朔太郎「青猫」「月に吠える」より)

無料公開

https://youtu.be/CWVvcnhLyS8

 

※安東信助出演

11月23日 (水・祝) ~12月11日 (日)

東京芸術祭2022 芸劇オータムセレクション

『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』

東京芸術劇場

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詳細

https://www.geigeki.jp/performance/theater321/

 

※屋代秀樹脚本

12月11日(日)

しあわせ学級崩壊 解散公演

(短編作品「架空の生活」提供)

nagomix渋谷

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予約(11月12日22時予約開始)

https://www.quartet-online.net/ticket/hype-19

 

※屋代秀樹出演

12月14日(水)~18日(日)

劇団「地蔵中毒」第16回公演

無教訓意味なし演劇vol.16

「つちふまず返却観音2022~テトラポッドの着払い~」

ザ・スズナリ

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予約

イープラス https://eplus.jp/sf/word/0000102496

シバイエンジン https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=5ovejf0k

 

※日本のラジオ参加(映像作品)

12月17日(土)

馬込文士村空想演劇祭2022「作品上映&同時収録生ライブ」

(吉屋信子「花物語」より「花物語ごっこ」で参加)

大田文化の森

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詳細

https://www.yamanote-j.org/performance/24327.html

 

※屋代秀樹脚本演出

12月24日(土)

劇場版100日後には彼女が出来るはず

『オイコラケンジ〜何しれっと帰ってきてんだよ(仮)〜』

(短編で参加)

中板橋 新生館スタジオ

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予約

https://www.quartet-online.net/ticket/100kano?m=0vdihgi

 

以上、よろしくお願いいたします。


2022-08-22 08:25:00

池袋ポップアップ劇場にて上演した「西友にて」が、『傑作選』として、2022年9月4日(日)13:00より2週間、配信にてご覧いただけます。

 

チケット購入はこちら
https://v2.kan-geki.com/live-streaming/ticket/747

 

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【配信日時】

2022年9月4日(日)13:00配信開始

 

【出演団体】

こちらスーパーうさぎ帝国

日本のラジオ

くによし組

ザ・プレイボーイズ

 

 

【出演】(五十音順)

こちらスーパーうさぎ帝国

あああっっ!!という間に

脚本・演出:白柳力

出演者釜野真希、免出知之、稲葉佳那子、柳戸瞳、白柳力

 

 

日本のラジオ

「西友にて」

脚本・演出:屋代秀樹

出演者:沈ゆうこ(日本のラジオ)、中村ナツ子

 

 

くによし組

「カズコとサキコ」

脚本・演出:國吉咲貴

出演者國吉咲貴、永井一信

 

 

ザ・プレイボーイズ

「やりたかったマイ・フェア・ボディ

脚本・演出:善雄善雄

出演者板倉武志、ツボヌマタケシ、十河大地、東迎昂史郎(ゴジゲン)、善雄善雄

 

※6/1(水)公演

池袋ポップアップ劇場シーズン2 出演予定団体【ザ・プレイボーイズ】に当初ご出演を予定されていた おなか☆すいたろう様は、

体調不良により降板となりまして、善雄善雄様がご出演されました。

 

 

【上演時間(目安)】

100分(1団体×約20分+換気/転換時間)

 

【チケット】

・配信チケット:2,500円

ディレイ配信とアーカイブ視聴(14日間)をお楽しみいただけます。

 

【お支払い方法】

・クレジットカード決済

※チケット購入期限いっぱいご利用可能です

・銀行振込

※公演の1週間前までご利用可能です。

※入金確認まで、3営業日程度かかります。

※振り込み手数料はお客様負担となります。

※座席確定は入金確認完了後となります。

・コンビニ決済

※公演3日前までご利用可能です。

※支払い完了からご注文完了メール送付まで、少しお時間がかかります。

 

【アーカイブ視聴期間】

2022年9月18日13:00

 

【チケット販売終了日時】

配信チケット:2022年9月18日11:00

 

【「池袋ポップアップ劇場」特設サイト】

https://popup.kan-geki.com/

 


2022-05-10 12:00:00

2022年4月22日~26日に新宿眼科画廊で上演した「画廊にて 他3篇」の公演動画を【Confetti Streaming Theater】でレンタル配信いたします。

 

 

[視聴券販売期間]5月11日(水)12:00~6月15日(水)23:59まで※
 ※セブンーイレブン決済時の支払締切は6月16日(木)23:59です。
[配信期間]5月11日(水)12:00~7月15日(金)23:59

[視聴可能期間]視聴ページログイン後30日間(720時間)(※配信期間が先に終わる場合は、その前に視聴を終えてください。)


配信期間中のお好きなタイミングで30日間(720時間)視聴できるサービスです。
視聴用ページにログインいただいてから720時間が経過すると視聴いただけなくなりますので、ご注意ください。

購入ページはこちら

https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=66326&

 

視聴券:2,000円(税込)

 

よろしくお願いいたします。

 


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