お知らせ
馬込文士村空想演劇祭2021、もう2022年なのについこの間公開されたんですけど、どうですか? 観ましたか?
日本のラジオは萩原朔太郎モチーフで参加しておりますが、他に3団体がそれぞれ別の作家をモチーフにして作品を制作しております。これがまた作家も演劇もともども個性豊かで、是非是非観てもらいたいんです。
4作品それぞれが清水宏さんのスタンダップコメディ込みで大体30分くらいの独立した動画になってますんで、家じゃ30分以上集中できない人(俺とか)でもなんつうかつまみ観ができて、もったいなくない。レンタル期間も30日(ギリギリに購入するとちょっと短くなる)なので、週1の金曜の夜だけの楽しみにしてても、全部観れる。
でも、お目当ての団体以外どんなものかしら、とチケット購入をお悩み方もいらっしゃるかもしれないので、とりあえず日本のラジオ以外の1団体紹介させてください。CHAiroiPLINさんです。
写真のやつがそうなんですけど、「踊る小説」です。
踊る小説とはなんぞやってまあ、小説で踊っています。原作は坂口安吾の「風博士」なんですが、とりあえず原作を知ってても知らなくても、一旦それは忘れて観ても、全然問題ないです。いや、むしろ忘れる。これコツです。
無心で観るCHAiroiPLINの踊る小説「風博士」、まず冒頭がすごく好きです。朗らかに発せられることばから、あ、小説だっ、てなって、軽妙でユーモラスな仕草から、お、ダンスだっ。てなる。それがめくるめく続く。小説だ、ダンスだって、グルグルと。ことばがあって、からだがある。交互浴みたいな感じですかね。違う? 違うか?
宿敵たる蛸博士(写真の赤い方)に翻弄される風博士(写真の黒い方)の苦闘が、ことばとダンスでつむがれるんですけど、この蛸博士がホントムカつくんですよ。ムカつくわー蛸博士、そして、風博士そうなるんかい、っていう衝撃のラストなんですが、観終わったらここでまたコツがありまして、さっきは忘れてくれと言いました原作の坂口安吾「風博士」を思い出してください。思い出すも何も読んだことないって人は青空文庫で無料だし、短いんで読みます。
そうすると、え、そうなの? ってなる。で、またCHAiroiPLINの踊る小説「風博士」を観返す。観たらもう1回小説を読み返す。その繰り返し。そうすると頭の中がグチャグチャになって良い感じです。レンタル期間1ヶ月(ギリギリに購入するとちょっと短くなる)あるんで何回でもやれます。サウナでよく言う、「整った!」って感じと同じですかね。サウナでそんな経験したことないけど。どうです? どうでしょうか?
「馬込文士村 空想演劇祭2021」の特設ページはこちらです。
これは予告編。
よろしくお願いいたします。